灸とは
灸の分類は皮膚にすえるものと皮膚にすえないものとの二つの種類です。
皮膚にすえるものはツボの反応を積極的に利用する灸法でシャープな反応が期待できます。一般的に小さな灸を使用します(透熱灸)。火傷にならないように細心の注意を払います。厳密には1度の火傷=日焼け程度(赤くなるだけ)です。昔はイボ、ウオノメを治す目的で意図的に火傷になる灸がされていましたが、最近では見かけません。
皮膚にすえないものは温めることを目的とした灸です。刺激と効果がマイルドです。ポワーッとした温かさを感じます。
2つに分類すると、灸(火)と皮膚の間にものを入れて熱を緩衝させるものと、皮膚と灸を離して空気を介して温めるものがあります。熱刺激であるために、温める効果を利用しやすいので冷えへの対応が得意です。逆に、適切に使用すれば炎症を抑えることもできます。皮膚表面への刺激になるので深いツボには使用しにくいことが短所です。長所は、家庭でも(種類によっては)行うことができるので、継続的な刺激を必要とする慢性病に有利なことがあります。